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アメリカ移民ビザ取得への道       (移民ビザ取得編5)


*この写真に特に意味はありません。

前回からの続きになります。

これまで国際結婚の手続きからアメリカ移民ビザの申請についてお話をしてきたついでなので、入国時のお話をして終わろうと思います。

アメリカの入国審査場に着いたら、旅行で来るのと同様にVisitorの列に並びます。自分の番が回ってきたら、パスポートと、大使館から送られてきた入国資料を提出します。

・・・という流れはネットで確認済み!他の方のブログでも「Welcome to America!な感じで歓迎してくれました」的なことを読んだので、ウキウキしながらイミグレーションの列で待つこと約1時間。

よっしゃー!と気合を入れてカウンターに向かったのですが、入国審査官は私の書類を確認すると、「別室に行ってお待ちください」と静かに伝え、別室にまで案内しました。

その「別室」は、窓のない薄暗い部屋で、どんよりとした重〜い空気が漂っていました。

すでに30人くらいの人が入っていて、老若男女、国籍も違いそうなたくさんの人がいるので、全ての人が私のようなケースではないのだろうということはすぐにわかりました。

席について待っていると、ガラス張りのカウンターに一人、また一人、と呼ばれていきます。あまりに部屋が静かで、皆が皆とても暗い顔をしているので、カウンターに呼ばれた人の話し声が部屋全体に響き渡り、嫌でも聞こえてしまいます。

「このビザは有効ではない」「有効期限が切れているため強制退去になる」「この書類だけではあなたはアメリカ入国させることはできない」「このパスポートの写真は本当にお前なのか」・・・などといった入国審査関連の辛いお言葉の数々。

中には子連れのお母さんのビザに問題があり、入国できないという事実を聞いて泣き出す子供まで。(おいおい、私はWelcome to the United States!的な、もっとハッピーな雰囲気を期待していたのに、随分と暗すぎやしないかい?)と思いながら待たされること約1時間。ようやく私の名前が呼ばれ、特に質問をされることもなくパスポートを返却されました。

私の場合には資料を確認するだけで済んだはずですが、その前に並んでいた問題有ケースの方の対応で時間がかっていたようです。Baggage Claimに到着するころにはとっくに荷物は運び終わっていて、床に寂しく置かれた自分のバックパックを拾って出口へと向かったのでした。

到着ゲートで長いこと待っていてくれた旦那さんに満面の笑みでWelcome!と言われてハグをされた時、ようやく一安心。長い長い緊張が解けた瞬間でした。

結婚〜アメリカ入国までにかかったプロセスはこれで以上です。

婚姻届を出してからアメリカに入国できるようになるまで、ほぼ丸1年という長い準備期間でした。一緒に住んではいないのに、入国後数週間で結婚1周年を迎えるという不思議な状況におかれましたが、ようやく一緒に生活を始めることができるようになりました。

現在ビザ申請中の方、これから申請予定の方も、程度は違えど先の見えない苦痛な日々と対面することもあると思いますが、その先に待つ楽しい日々を夢見てがんばってください!

ここまでじっくり読んでくれたみなさま、ありがとうございました。

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